2013年05月07日

営農型発電設備

平成25年3月31日付で、農林水産省より、営農型発電設備として、農地で太陽光発電を行う取り組み(いわゆるソーラーシェアリング)に対する取扱の基準が示されています。
詳しくは、こちらのサイトをご参照ください。

簡単に要約すると、
(1)太陽光パネルの下で十分に農業が営めることを知見のある者が認定した書類や設計図・営農計画書などを添付して申請。
(2)年1回の報告義務(作物の収量など)
(3)この許可は3年間で更新が可能
(4)太陽光パネル下部で農業機械が利用できる。
(5)容易に撤去できる構造
(6)耕作者と太陽光パネル設置者が異なる場合には、太陽光パネル設置者が架台の撤去を行う旨の契約書を交わすこと
そのほかにもいろいろな条件や制約事項が記載されています。

我々の発電設備の場合、
・架台は獣害対策用であって、架台そのものが農業用であって、太陽光発電用ではない。
・支柱は、ハウス栽培の支柱と同じように、野菜を栽培するために積極的に利用している。
つまり、農業用のビニールハウスと同じ状態であるということです。農業用のビニールハウスの場合、このような許可申請も報告義務もありません。下部で農業をしているのですから、当然、農林水産省がいう条件には、問題なく合致していますが、農地に太陽光発電を設置したのではなくて、獣害対策をするためのネットを張るための架台を設置し、その上に太陽光パネルを置いているのです。つまり、ビニールハウスと同じ状態で、架台そのものが農業用なのです。農林水産省の通達は、架台や支柱が農業用でないことを前提にしたものです。これは大きな解釈の相違です。したがって、我々の事業概念とは異なるので、当面、この通達にかかる許可申請を行う予定はありません。

ビニールハウスに太陽光パネルを設置した事例があるようですが、このような場合でも、この許可申請が必要なのでしょうか?また、透明な太陽光パネルを設置した場合は、どうなのでしょうか?この通達の解釈には疑問だらけです。そもそも「太陽光パネルの下で十分に農業が営めることを証明できる知見のある者」がどこにいるというのでしょうか?実際にそういう環境で農業をしている者でなければ、十分に農業が営めるかどうかなどわかるはずがないことなのです。

さて、農地の現状を報告します。防獣ネットの張り方も問題から、ニホンザルの侵入がありましたが、ネットの継ぎ目や、接地面の工夫を行い、ニホンザルは侵入しなくなり、非常に快適に農業ができるようになっています。キュウリ・インゲン豆・えんどう豆・かぼちゃを支柱を利用して栽培中あるいは栽培準備中です。そのほか、じゃがいも・さつまいも・玉ねぎ・いちご・浅葱・人参・なすを栽培あるいは栽培準備中しています。ほとんど自家消費用です。太陽光発電下の防獣ネットの外では、ニホンザルの好まない野菜(里芋・キャベツ・小松菜・ほうれんそう・ごぼう・はぶ草・ミョウガ・ニンニク・らっきょ・ニラ・オクラ・苦瓜など)を栽培あるいは栽培準備中しています。これらは、一部出荷用です。太陽光パネルの下で農業を始めて、2ヶ月あまりですが、非常に良い生育状態です。太陽光パネルの下だから、生育が悪いということはないようです。もう少しで盛夏になりますが、適当に影のある環境の方が、野菜に優しい環境になると思っています。ニホンザル・鳩・ヒヨドリ・蝶々(青虫)などの被害がないので、ずこぶる快適です。収量など比較できないほど好調です。栽培状況の写真を近々公開する予定です。
売電の方も、前回の検針では、10万円を越える収入があり、こちらも順調な滑り出しです。

有限責任事業組合の3月末決算も無事終了しました。組合を設立した理由や運営状況もこのブログで報告したいと思います。
posted by bmasterna at 23:00| Comment(0) | 獣害